国際学会参加報告:米国胸部疾患学会 ATS2025
2025年5月17日から22日にかけて、サンフランシスコで開催されたATS(American Thoracic Society:米国胸部疾患学会)2025 International Conferenceに参加いたしました。当教室からは総勢11名が現地に赴き世界最大規模の呼吸器領域の学術集会にて、最新の知見と活発な議論に触れる貴重な機会を得ました。
私は「Suppressing Type 2 Inflammation through Reprogramming of Pathogenic Group 2 Innate Lymphoid Cells: A Potential Therapeutic Approach for Allergic Diseases」というタイトルでポスター発表を行いました。会場では、国内外の研究者から多くの質問やコメントをいただき、特に2型自然リンパ球(ILC2)の可塑性とアレルギー疾患の病態との関わりについて高い関心が寄せられました。自身の研究を客観的に見つめ直す貴重な機会となり、今後の研究の方向性を考える上でも非常に有意義な時間となりました。
また、学会期間に中は、現地に留学中の当教室の先生とも合流し、複数回にわたって会食の機会がありました。研究や臨床にとどまらず、アメリカでの生活や文化の違い、キャリア形成などについても話が弾み、大変有意義な交流となりました。日本を離れ、国際的な場で研鑽を積まれている先輩方の姿に刺激を受けました。
本学会参加を通じ、発表という貴重な経験ができたと同時に、国際的な視点とつながりの大切さを実感する機会にを得ることができました。この貴重な経験を糧に、今後も研究と臨床を重ね、呼吸器医療の発展に貢献してまいります。
栗原桃子