題名
Placental transmogrification of the lung masquerading as difficult-to-treat pneumonia.
邦題
治療抵抗性肺炎として提示されたPlacental transmogrification of the lungの一例
著者
慶應義塾大学医学部 呼吸器内科 堀内康平
掲載ジャーナル
QJM: An International Journal of Medicine
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31225601/
論文要旨
肺実質に病理学的に胎盤類似の組織が発生するPlacental transmogrification of the lungという稀な病態が報告されている。今回、治療抵抗性肺炎として提示されたPlacental transmogrification of the lungの52歳男性の症例を経験した。抗菌薬やステロイドに反応しない経過を経て外科的な診断的治療をおこない、病理学的に診断に至った。既報では実質陰影と嚢胞構造が隣接する画像異常としての提示が多く、治療抵抗性肺炎としての提示を文献上初めて報告した。
本論文の与えるインパクトや将来の見通し
嚢胞構造を隣接する治療抵抗性肺炎の際は稀ながらPlacental transmogrification of the lungである可能性があり、外科的な診断的治療が有効である場合がある。